天青(tensei)

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Brand Introduction天青(てんせい)とは:名前の由来と4つの定番

天青(てんせい)は、神奈川県茅ヶ崎市香川にある熊澤酒造株式会社が造る日本酒の銘柄です。湘南の食文化に合う食中酒を目指して2001年に生まれ、雨過天青・千峰・吟望・風露の4種類を定番としています。

名前は中国の故事にある「雨過天青雲破処」という言葉からとられています。蔵は、幻と言われる「雨過天青青磁」のように、突き抜けるようなすずやかさと潤いに満ちた味わいを目指して造っているとしています。

天青は限定流通の商品で、どこの酒販店でも買えるお酒ではありません。このページでは、読み方や名前の由来、4つの定番の違い、朝しぼりや夏の純米吟醸など限定品の時期、買える場所、蔵の敷地で飲んだり食べたりできるお店まで、天青について知りたいことを1ページにまとめました。

天青は「てんせい」と読みます。名前のもとになった「雨過天青雲破処」は、雨が上がって雲の切れ間からのぞく空の青さを表した言葉として知られています。蔵は、この言葉にちなむ幻の青磁「雨過天青青磁」のように、すずやかで潤いのある味わいを目指しているとしています。

天青が生まれたのは2001年です。蔵は、湘南の食文化に合う食中酒を理想としてこの銘柄を立ち上げたとしています。食中酒とは、お酒だけで味わうより、食事と一緒に飲んだときにいちばん良さが出るように造られたお酒のことです。

誕生したときの酒米は五百万石と山田錦、酵母は協会9号酵母でした。酵母はお酒の香りや味わいの方向を決める微生物で、どの酵母を使うかによってお酒の個性が大きく変わります。五百万石はいまも吟望天青や風露天青に使われていて、天青の土台になっている酒米です。

定番は「雨過天青」「千峰天青」「吟望天青」「風露天青」の4種類です。蔵によると、千峰は「雨上がりの山の頂と交わる青空」、吟望は「木々の緑と交わる青空」、風露は「風そよぐ潤った大地と交わる青空」を意味します。どの名前にも「青空」が入っていて、銘柄名の天青とつながっています。

天青は限定流通の商品です。限定流通とは、蔵が取り扱う酒販店を絞って出荷する売り方のことです。そのため、スーパーなどで見かけることは少なく、取扱店や蔵元直売所で探すのが一般的です。

酒造:熊澤酒造株式会社(神奈川県)

天青(熊澤酒造株式会社)
画像出典:熊澤酒造株式会社 公式サイト

Brewery天青の造り手・熊澤酒造

天青を造る熊澤酒造株式会社は、神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7にあります。創業は明治5年(1872年)です。湘南エリアで日本酒を造る蔵で、天青はその代表銘柄です。

熊澤酒造は日本酒だけでなく、ビールやクラフトジンも造っています。敷地内の「蔵元直売所 地下室」には、熊澤酒造の日本酒・ビール・クラフトジンがすべて揃っています。日本酒の蔵というより、お酒と食を楽しむ場として敷地全体がつくられています。

敷地内には、大正時代の酒蔵を再生した飲食店「蔵元料理 天青」もあります。直売所はmokichi cafeの地下にあり、同じ敷地の中で買い物と食事の両方ができます。銘柄名をそのまま店名にしたお店で、天青が料理と一緒にどう感じられるかを試せる場所です。

敷地内には防空壕も残っています。熊澤酒造はこの防空壕をお酒の貯蔵に使い、「吟望天青 防空壕貯蔵 特別純米」を1年熟成させています。蔵の歴史ある空間を、いまの酒造りに生かしている例です。

Ingredients天青の原料米と仕込み水

1.山田錦

  • 雨過天青(特A地区産を40%精米)と千峰天青(50%精米)に使われる酒米です。純吟の朝しぼりや夏の純米吟醸にも使われ、天青の上質な甘みと香りを支えています。

2.五百万石

  • 吟望天青と風露天青(60%精米)に使われる酒米です。天青が誕生したときから使い続けている、銘柄の土台となる米です。

3.酒未来・雄町・愛山

  • 米違いシリーズ(純米吟醸)の原料米です。米ごとに仕込み分けることで、それぞれの個性を味わえるようにしています。

4.熊本九号酵母(酵母)

  • 千峰天青 熊本九号酵母 純米吟醸に使われる酵母です。なお、誕生したときの天青は協会9号酵母で造られました。

Featured Lineup天青の代表的なラインナップ

1.雨過天青 純米大吟醸

  • 特A地区の山田錦を40%まで磨き、長期低温で仕込んだ最上位の一本です。華やかな香りと洗練された味わいで、アルコール度数は16度。通年販売です。

2.千峰天青 純米吟醸

  • 山田錦50%精米、アルコール度数16度。穏やかな吟醸香と奥行きのある味わい、上質な甘みが特徴です。通年販売です。

3.吟望天青 特別純米

  • 五百万石60%精米、アルコール度数15度。米の旨味を引き出した、キレのある辛口です。通年販売です。

4.風露天青 特別本醸造

  • 五百万石60%精米、アルコール度数15度。味わいと香りのバランスがよく、スッキリとした口当たりです。通年販売です。

5.天青 朝しぼり

  • 解禁朝しぼり・春の朝しぼり・純吟の朝しぼりの3種で、12月・2月・3月にそれぞれ限定発売される無濾過生原酒です。ピチピチとしたガス感があり、要冷蔵です。
天青のラインナップ
画像出典:熊澤酒造株式会社 公式サイト

Tasting Notes天青の味わい

天青は、蔵が目指す「突き抜けるようなすずやかさと潤い」が全体に通っている銘柄です。雨過天青は華やかな香りと洗練された味わい、千峰天青は穏やかな吟醸香と奥行きのある味わい、上質な甘みが特徴です。吟望天青は米の旨味を引き出したキレのある辛口、風露天青は香りと味わいのバランスがよく、スッキリとした口当たりです。限定品では、防空壕貯蔵はコクと旨味、熊本九号酵母は綺麗な吟醸香と甘みの膨らみ、朝しぼりはピチピチとしたガス感、愛山の白麹仕込みは白ワインのようなフルーティーさと、それぞれはっきり違う個性があります。

How to Enjoyおすすめの楽しみ方

天青は湘南の食文化に合う食中酒として造られているため、食事と一緒に飲むのがいちばんの楽しみ方です。初めて飲むなら、香りを楽しみたい人は千峰天青、すっきり辛口が好きな人は吟望天青、まずは気軽に試したい人は風露天青から選ぶのがおすすめです。特別な日には、最上位の雨過天青が向いています。温度について、吟醸系は冷やして香りを楽しむのが当サイトのおすすめです。蔵は、吟望天青 秋 純米おりがらみ(おりがらみは、搾ったときの細かな滓〈おり〉を少し残したお酒)はぬる燗がおすすめとしています。朝しぼりは、搾った日の発酵感が残るフレッシュな味わいから、日がたつにつれてとろみが出てジューシーになっていく変化を楽しめます。要冷蔵なので、買ったら冷蔵庫で保管してください。天青 愛山 白麹仕込みは、デザート酒に向いているとされています。お酒は20歳になってから、適量を楽しんでください。

Food Pairing相性の良い料理

湘南の食文化に合う食中酒として生まれた天青には、海の幸を合わせるのがおすすめです。すっきりした風露天青や辛口の吟望天青は、しらすや白身魚の刺身、天ぷらなど、素材の味を生かした料理と合わせると、お酒が口の中を軽く整えてくれます。穏やかな香りと甘みのある千峰天青は、塩焼きの魚や出汁の効いた煮物と、華やかな雨過天青は、カルパッチョのように香りを楽しむ前菜と合わせてみてください。コクと旨味のある防空壕貯蔵は、焼き鳥のたれや味噌を使った料理と相性がよく、愛山 白麹仕込みは、フルーツやチーズを使ったデザートと楽しむのがおすすめです。(料理の組み合わせは当サイトのおすすめです)

Craftsmanship天青の造りのこだわり:酒米・酵母・限定品

天青は、商品ごとに酒米と精米歩合を使い分けています。精米歩合は玄米をどこまで磨いたかを示す数字で、40%なら外側を60%削って中心の40%だけを使うという意味です。雨過天青は山田錦を40%、千峰天青は山田錦を50%、吟望天青と風露天青は五百万石を60%まで磨いています。

最上位の雨過天青 純米大吟醸には、特A地区の山田錦を使い、長期低温で仕込んでいます。特A地区は、山田錦の産地の中でも特に評価の高い地域を指す呼び名です。低い温度でゆっくり発酵させることで、華やかな香りと洗練された味わいに仕上げています。

酵母の使い分けも天青の特徴です。2003年には、千峰の別バージョンとして熊本九号酵母を使った「千峰天青 熊本九号酵母 純米吟醸」が発売されました。熊本九号酵母らしい綺麗な吟醸香と、山田錦の甘みが口の中で膨らむ味わいです。

「吟望天青 防空壕貯蔵 特別純米」は山廃仕込みです。山廃仕込みは、お酒のもとになる酒母(しゅぼ)を、自然の乳酸菌の働きを生かして時間をかけて育てる昔ながらの方法です。これを敷地内の防空壕で1年熟成させることで、コクと旨味のある味わいにしています。

「米違いシリーズ」は、酒未来・雄町・愛山の3種類の米でそれぞれ仕込んだ純米吟醸です。米の違いがそのまま味の違いに出るように造られていて、定番にはない個性を楽しめます。愛山は白麹(しろこうじ)仕込みで、アルコール度数14度、白ワインのようなフルーティーな味わいです。白麹はクエン酸を多く生む麹で、すっきりした酸味が出やすいのが特徴です。

「朝しぼり」は年に4日間だけ造る特別なお酒です。まだ発酵しているもろみを夜中2時ごろから搾り、タンク1本分をそのまま瓶に詰めて、搾ったその日に飲めるようにしています。もろみとは、蒸した米・麹・水・酵母を合わせて発酵させている途中の液体のことです。

朝しぼりは無濾過生原酒です。無濾過は濾過をしないこと、生は火入れ(加熱殺菌)をしないこと、原酒は水を加えて度数を調整しないことを意味します。搾りたてならではのピチピチとしたガス感があり、要冷蔵の商品です。

夏の純米吟醸(夏純吟)は2005年に発売され、天青の名を全国に広めた商品とされています。いまの「千峰天青 夏 純米吟醸」は、山田錦50%精米、アルコール度数14度の夏酒です。度数を低めにしながらも味の芯があり、軽やかでキレの良い味わいです。

熊澤酒造株式会社の造り
画像出典:熊澤酒造株式会社 公式サイト

Information天青の基本情報:熊澤酒造の所在地・直売所・飲食店

天青を確実に探したいなら、蔵の敷地内にある「蔵元直売所 地下室」が便利です。mokichi cafeの地下にあり、熊澤酒造の日本酒・ビール・クラフトジンがすべて揃っています。有料で試飲もできるので、味を確かめてから選べます。

天青は限定流通のため、蔵以外では取扱店で探すことになります。取扱店や購入方法の最新情報は、熊澤酒造の公式サイトで確認するのが確実です。朝しぼりや夏酒などの限定品は数量が限られるので、発売時期の前に情報を確認しておくと安心です。

同じ敷地内には、大正時代の酒蔵を再生した「蔵元料理 天青」などの飲食店があります。蔵元直売所で買い物をして、敷地内の飲食店で天青と料理を合わせる、という楽しみ方ができます。営業時間や予約の要否は、訪れる前に公式サイトで確認してください。

  • 銘柄名:天青(てんせい)
  • 造り手:熊澤酒造株式会社
  • 所在地:神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7
  • 創業:明治5年(1872年)
  • 公式サイト:https://kumazawa.jp/
  • 直売所:蔵元直売所 地下室(mokichi cafe地下、有料試飲あり)
  • 敷地内の飲食店:蔵元料理 天青 など

公式サイト:https://kumazawa.jp/

FAQ天青のよくある質問

天青の読み方は?どこのお酒ですか?

天青は「てんせい」と読みます。神奈川県茅ヶ崎市香川にある熊澤酒造株式会社(明治5年〈1872年〉創業)が造る日本酒で、2001年に生まれた銘柄です。

天青という名前の由来は?

中国の故事にある「雨過天青雲破処」という言葉からとられています。蔵は、幻と言われる「雨過天青青磁」のように、突き抜けるようなすずやかさと潤いに満ちた味わいを目指しているとしています。

雨過天青・千峰・吟望・風露の違いは?

雨過天青は山田錦40%精米の純米大吟醸で、華やかな香りと洗練された味わいです。千峰は山田錦50%精米の純米吟醸で、穏やかな吟醸香と上質な甘みがあります。吟望は五百万石60%精米の特別純米でキレのある辛口、風露は五百万石60%精米の特別本醸造で、バランスのよいスッキリとした口当たりです。

おすすめの天青と飲み方は?

香りを楽しみたいなら千峰天青、すっきり辛口が好きなら吟望天青、特別な日には雨過天青がおすすめです。天青は食中酒として造られているので、食事と一緒に飲むのがおすすめです。蔵は、秋の純米おりがらみはぬる燗、愛山 白麹仕込みはデザート酒に向いているとしています。

朝しぼりや夏酒など、限定品はいつ発売されますか?

朝しぼりは、解禁朝しぼりが12月、春の朝しぼりが2月、純吟の朝しぼりが3月にそれぞれ限定発売されます。夏の純米吟醸(千峰天青 夏 純米吟醸)は5月から数量限定です。米違いシリーズや防空壕貯蔵、熊本九号酵母も限定販売なので、時期は公式サイトで確認してください。

天青はどこで買えますか?蔵で飲食はできますか?

天青は限定流通の商品なので、取扱店か、蔵の敷地内にある「蔵元直売所 地下室」(mokichi cafe地下)で探すのが確実です。直売所では有料で試飲もできます。敷地内には大正時代の酒蔵を再生した「蔵元料理 天青」などの飲食店もあり、天青と料理を一緒に楽しめます。最新の購入方法は公式サイト(https://kumazawa.jp/)で確認してください。

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