Brand Introduction久保田の特徴と名前の由来
久保田(くぼた)は、新潟県長岡市の朝日酒造株式会社が造る日本酒の銘柄です。1985年に発売され、名前は朝日酒造が創業したときの屋号「久保田屋」からとられています。
朝日酒造は、久保田を「キレ」の酒と位置づけています。蔵は、この特徴を生かしながら時代に合わせて進化させていくとしています。代表的な商品は、純米大吟醸の「萬寿(まんじゅ)」、吟醸の「千寿(せんじゅ)」、特別本醸造の「百寿(ひゃくじゅ)」で、造り方も味わいもそれぞれ違います。
このページでは、久保田の読み方と産地、萬寿・千寿・百寿の違い、精米歩合やアルコール分、おすすめの飲み方と合う料理を紹介します。蔵見学や購入できる場所もまとめました。お酒は20歳になってから、ご自身のペースで楽しんでください。
「久保田」は「くぼた」と読み、ローマ字ではKUBOTAと書きます。造り手は、新潟県長岡市朝日に蔵がある朝日酒造株式会社です。酒販店や飲食店でこの名前を見かけたら、新潟県長岡市の日本酒だと覚えておくと選びやすくなります。
久保田が発売されたのは1985年です。朝日酒造は1830年(天保元年)、朝日村の小さな酒蔵「久保田屋」として生まれました。銘柄名はこの創業時の屋号からとられています。つまり、蔵の始まりの名前を新しい銘柄が受け継いでいます。
朝日酒造は、久保田を「キレ」の酒と位置づけています。「キレ」とは、飲み込んだあとに味がだらだらと残らず、すっと引いていく感覚を表す言葉です。蔵はこの特徴を生かしながら、時代に合わせて久保田を進化させていくとしています。
同じ久保田でも、商品によって味わいの方向は違います。百寿は辛口で飲み飽きしない「久保田」の基本形です。千寿は食事と楽しむ淡麗な吟醸酒、萬寿は華やかな香りと重厚な味わいを持つ純米大吟醸です。
このほか、アウトドアブランドのスノーピークと共同で開発した、山廃仕込みの純米大吟醸「久保田 雪峰(せっぽう)」もあります。食卓だけでなく、屋外で料理を楽しむ場面も想定した一本です。飲む場面に合わせて選べる幅の広さも、久保田の特徴です。
- 読み方:くぼた(KUBOTA)
- 造り手:朝日酒造株式会社
- 産地:新潟県長岡市
- 発売:1985年
- 名前の由来:創業時の屋号「久保田屋」
- 蔵が掲げる特徴:「キレ」の酒
酒造:朝日酒造株式会社(新潟県)

Brewery久保田の造り手・朝日酒造
朝日酒造は1830年(天保元年)、朝日村の小さな酒蔵「久保田屋」として始まりました。1920年に「朝日酒造株式会社」となり、今も新潟県長岡市朝日に蔵を構えています。久保田は、この蔵の長い歴史の中で1985年に生まれた銘柄です。
朝日酒造は「農醸一貫」を掲げています。米づくり(農)と酒づくり(醸)をひと続きのものとして考える、という意味の言葉です。この考えのもと、酒米を栽培する有限会社あさひ農研を設立しています。
酒造りには、米と並んで水が欠かせません。朝日酒造は、地域の水と自然を守るために公益社団法人こしじ水と緑の会を設立しています。酒の原料を育む土地の環境づくりにも取り組んでいる蔵です。
朝日酒造は、2024年に蒸留酒づくりを始めました。長く日本酒を造ってきた蔵にとって、新しい分野への挑戦です。久保田を中心に、蔵の取り組みはさらに広がっています。
- 1830年(天保元年):朝日村で酒蔵「久保田屋」として創業
- 1920年:朝日酒造株式会社となる
- 1985年:「久保田」を発売
- 2024年:蒸留酒づくりを始める
- 酒米を栽培する有限会社あさひ農研を設立(農醸一貫)
- 地域の水と自然を守る公益社団法人こしじ水と緑の会を設立
Ingredients久保田の原料米と仕込み水
1.五百万石
- 酒造りに向く酒米の品種です。萬寿・千寿・百寿・雪峰の麹米に使われています。千寿は掛米にも五百万石を使っていて、麹米も掛米も五百万石で造られています。
2.新潟県産米
- 萬寿・百寿・雪峰の掛米に使われています。萬寿と雪峰では精米歩合33%まで、百寿では60%まで磨いて仕込んでいます。
Featured Lineup久保田の代表的なラインナップ
1.久保田 萬寿(まんじゅ)
- 純米大吟醸です。麹米は五百万石(精米歩合50%)、掛米は新潟県産米(精米歩合33%)で、アルコール分は15度、日本酒度は+2.0、酸度は1.2です。華やかな香りと重厚な味わいが重なり、麹から生まれるふくらみのある柔らかさの中で旨味・甘味・酸味が調和します。
2.久保田 千寿(せんじゅ)
- 吟醸です。麹米は五百万石(精米歩合50%)、掛米も五百万石(精米歩合55%)で、アルコール分は15度です。きれいですっきりした淡麗な味わいと穏やかな香りがあり、蔵は「食事と楽しむ吟醸酒」としています。
3.久保田 百寿(ひゃくじゅ)
- 特別本醸造です。麹米は五百万石、掛米は新潟県産米で、精米歩合はどちらも60%、アルコール分は15度です。香りは控えめで辛口、飲んだあとにドライさを感じる、飲み飽きしない「久保田」の基本形です。
4.久保田 雪峰(せっぽう)
- スノーピークと共同で開発した、山廃仕込みの純米大吟醸です。麹米は五百万石(精米歩合50%)、掛米は新潟県産米(精米歩合33%)で、アルコール分は16度、日本酒度は+2.0、酸度は1.4です。蔵は、アウトドア料理にも合う懐の深い味わいとしています。

Tasting Notes久保田の味わい
久保田は、朝日酒造が「キレ」の酒と位置づける日本酒で、飲んだあとに味がすっと引いていくことを大切にしています。もっとも辛口寄りの百寿は、香りが控えめで、飲んだあとにドライさを感じる基本形です。千寿はきれいですっきりした淡麗な味わいで、香りは穏やかです。萬寿は華やかな香りと重厚な味わいが重なり、ふくらみのある柔らかさの中で旨味・甘味・酸味が調和します。雪峰は山廃仕込みならではの懐の深い味わいです。辛口でキレのよいものから、香りと旨味が豊かなものまで、選ぶ商品で印象が変わります。
How to Enjoyおすすめの楽しみ方
蔵の案内では、百寿は飲み疲れしないキレがあり、お酒だけでも楽しめるとされています。千寿は料理の味を邪魔せず、四季の素材の味と香りを引き立てるとされています。萬寿は、上品な旨味を引き出した料理と合わせると、お互いを高め合うとされています。雪峰は、季節に合わせた温度で楽しむお酒として紹介されています。当サイトのおすすめは、はじめての方はまず冷やして一口飲み、香りと後味を確かめることです。そのあと、グラスの中で温度が少し上がると香りや旨味の感じ方がどう変わるかを比べてみてください。萬寿・千寿・百寿を同じ温度で飲み比べると、精米歩合や造りの違いが味わいにどう表れるかがわかりやすくなります。和らぎ水(お酒の合間に飲む水)を用意し、ゆっくり楽しんでください。
Food Pairing相性の良い料理
百寿は、蔵が「シンプルな肴と合う」としているので、当サイトでは冷奴、焼き魚、漬物、だし巻き卵のような素朴な肴をおすすめします。辛口のキレが、塩気やだしの味を引き締めてくれます。千寿は料理の味を邪魔しない淡麗な吟醸酒です。春の山菜のおひたし、夏の白身魚の刺身、秋のきのこの炊き込みご飯、冬の湯豆腐など、季節の素材を生かした料理と合わせてみてください。萬寿は、上品な旨味を引き出した料理と合うとされているので、昆布だしのお吸い物、鯛の昆布締め、茶碗蒸しなど、だしの旨味が中心の料理がおすすめです。雪峰はアウトドア料理にも合うとされているので、キャンプでの焼き鳥、ダッチオーブンの煮込み、炭火で焼いた肉や野菜などと楽しんでみてください。(料理の組み合わせは当サイトのおすすめです)
Craftsmanship久保田の造りのこだわり(原料米・精米歩合・度数)
日本酒に使う米は、麹米と掛米に分かれます。麹米は麹(蒸した米に麹菌を育てたもの)をつくるための米で、掛米は仕込みのときにそのまま加える米です。久保田の萬寿・千寿・百寿・雪峰は、どれも麹米に酒米の五百万石(ごひゃくまんごく)を使っています。
精米歩合とは、玄米を磨いたあとに残った部分の割合のことです。数字が小さいほど、米の外側を多く削っています。久保田は商品ごとに麹米と掛米の精米歩合が違うので、表示を見比べると造りの違いがわかります。
久保田 萬寿は純米大吟醸です。麹米は五百万石を50%まで、掛米は新潟県産米を33%まで磨いています。麹米より掛米を深く磨く設計で、麹から生まれるふくらみのある柔らかさの中で、旨味・甘味・酸味が調和する味わいです。
久保田 千寿は吟醸で、麹米も掛米も五百万石を使っています。精米歩合は麹米が50%、掛米が55%です。きれいですっきりした淡麗な味わいと穏やかな香りを持ち、蔵は「食事と楽しむ吟醸酒」と位置づけています。
久保田 百寿は特別本醸造です。麹米は五百万石、掛米は新潟県産米で、精米歩合はどちらも60%です。香りは控えめで辛口、飲んだあとにドライさを感じる、飲み飽きしない「久保田」の基本形とされています。
久保田 雪峰は、山廃仕込みの純米大吟醸です。山廃仕込みとは、酒母(酵母を育てた、酒造りのもとになるもの)を昔ながらの方法でじっくり育てる造り方です。麹米は五百万石を50%、掛米は新潟県産米を33%まで磨いています。
アルコール分は、萬寿・千寿・百寿が15度、雪峰が16度です。日本酒度は萬寿と雪峰がどちらも+2.0で、酸度は萬寿が1.2、雪峰が1.4です。日本酒度は甘口か辛口かの目安でプラスほど辛口寄りとされ、酸度は酒に含まれる酸の量の目安です。
- 萬寿(純米大吟醸):麹米 五百万石50%/掛米 新潟県産米33%/アルコール分15度/日本酒度+2.0/酸度1.2
- 千寿(吟醸):麹米 五百万石50%/掛米 五百万石55%/アルコール分15度
- 百寿(特別本醸造):麹米 五百万石60%/掛米 新潟県産米60%/アルコール分15度
- 雪峰(山廃仕込み 純米大吟醸):麹米 五百万石50%/掛米 新潟県産米33%/アルコール分16度/日本酒度+2.0/酸度1.4

Information朝日酒造の蔵見学・直売所(久保田の基本情報)
朝日酒造の所在地は新潟県長岡市朝日880-1です。商品や見学の最新情報は、公式サイト(https://www.asahi-shuzo.co.jp/)で確認できます。最寄り駅はJR来迎寺駅で、蔵までは歩いて15分ほどです。
朝日酒造では蔵見学ができます。20分コースは一年中無料で、予約はいりません(10名以上は予約が必要です)。見学のあとには試飲があります。
60分コースは、12月から4月下旬までの期間限定です。無料ですが予約が必要で、搾りたての原酒を試飲できます。原酒とは、搾ったあとに水を加えて度数を調整していない酒のことです。
蔵の前には直売所「酒楽の里 あさひ山」があり、無料と有料の試飲ができます。敷地内には国の重要文化財に指定された「松籟閣(しょうらいかく)」もあります。見学や試飲の内容は変わることがあるので、出かける前に公式サイトで確認してください。車を運転する方と20歳未満の方は、試飲をお控えください。
- 所在地:新潟県長岡市朝日880-1
- 公式サイト:https://www.asahi-shuzo.co.jp/
- 蔵見学(20分コース):通年・無料・予約不要(10名以上は要予約)・試飲あり
- 蔵見学(60分コース):12月〜4月下旬限定・無料・要予約・搾りたて原酒の試飲あり
- 直売所:酒楽の里 あさひ山(無料・有料の試飲あり)
- 見どころ:国指定重要文化財「松籟閣」
- アクセス:JR来迎寺駅から徒歩15分
公式サイト:https://www.asahi-shuzo.co.jp/
FAQ久保田のよくある質問
「久保田」の読み方と、どこのお酒かを教えてください。
「くぼた」と読みます。新潟県長岡市の朝日酒造株式会社が造る日本酒で、1985年に発売されました。蔵の所在地は新潟県長岡市朝日880-1です。
久保田という名前の由来は何ですか?
朝日酒造が1830年(天保元年)に朝日村の小さな酒蔵として生まれたときの屋号「久保田屋」からとられています。朝日酒造は、1920年に今の朝日酒造株式会社となりました。
萬寿・千寿・百寿の違いは何ですか?
萬寿は純米大吟醸で、華やかな香りと重厚な味わい、ふくらみのある柔らかさが特徴です。千寿は吟醸で、きれいですっきりした淡麗な味わいと穏やかな香りを持つ「食事と楽しむ吟醸酒」です。百寿は特別本醸造で、香りは控えめな辛口、飲み飽きしない「久保田」の基本形です。
久保田の味は辛口ですか?精米歩合と度数も教えてください。
蔵は久保田を「キレ」の酒と位置づけていて、なかでも百寿は辛口で、飲んだあとにドライさを感じるとされています。精米歩合は、萬寿が麹米50%・掛米33%、千寿が麹米50%・掛米55%、百寿が麹米・掛米ともに60%です。アルコール分は萬寿・千寿・百寿が15度、雪峰が16度です。
久保田のおすすめの飲み方や合う料理は?
蔵によると、百寿はシンプルな肴に合い、お酒だけでも楽しめます。千寿は四季の素材の味と香りを引き立て、萬寿は上品な旨味を引き出した料理と合わせるとお互いを高め合います。当サイトでは、百寿に冷奴や焼き魚、千寿に季節の刺身やおひたし、萬寿に昆布だしのお吸い物や茶碗蒸しをおすすめします。(料理の組み合わせは当サイトのおすすめです)
朝日酒造の蔵見学はできますか?久保田はどこで買えますか?
蔵見学ができます。20分コースは一年中無料で予約不要(10名以上は予約が必要)、60分コースは12月から4月下旬までの限定で、無料ですが予約が必要です。蔵の前の直売所「酒楽の里 あさひ山」では試飲もできます。酒販店や通販での取り扱いは店舗や時期によって違うため、各店舗や公式サイト(https://www.asahi-shuzo.co.jp/)で確認してください。
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